僕とトトの物語

映画脚本家自らのノベライズ。
小説という形式を活かし、透少年の内面やトトの交流、一ツ木の性格が丁寧に描かれていて、映画で不満だったところがクリアになっている。うーん、やっぱり映画のスケボーシーンはナシにしてこっちみたく空飛ぶトトと犬みたく遊ぶシーンを入れるべきだったよなあ。これなら透がトトに入れ込む理由にも共感出来たのに。ガメラを利用しようとする大人と少年の対立、というラインもちゃんとしてて、正直こっちの内容をそのまま映像化してほしかったと思う。文庫なので安いのもイイ感じ。