人間の本性の謎に迫る

大仰なタイトルだが、初めの生命機械論への反論の部分からいきなり誤読ばかり。生命機械論と言っても別に人間の自由意志の存在を否定していない。いのちと意志を混同しているのもおかしい。

人間の本性を他人に対する自己犠牲とまとめてしまうのも、先に結論ありきというのが見え見えで、タイトルがハッタリ効かせすぎな内容。日本人の誇りを取り戻すための話をしたいのなら、科学論・哲学論・宗教論をぶつ必要はないと思うのだ。