性的唯幻論序説 1月度 12冊

性的唯幻論序説 (文春新書)

性的唯幻論序説 (文春新書)

岸田秀先生の全ては幻想論・恋愛編。
人間は本能が壊れた動物だから……というのが全てのベースになっているが、本能が完全に壊れていたとしたら異性を求めないのではないだろうか。また、尺度が経済ベースになるのは現代日本である以上仕方のないところだろう。というより、岸田氏のいう壊れた恋愛とは生殖を目的としない恋愛なのだから、そこに経済的な尺度を当てはめるのは合わないような気がする。話題にあげられている内容はほとんどご近所調査だし。
非モテ論壇の補強資料になりそうではあるが、「消費文化」をカッコに入れた視点もアリなのではないかという気が。