ガイナックス・インタビューズ

ガイナックス・インタビューズ

ガイナックス・インタビューズ

ガイナックス20年の歴史を作ってきたクリエイターたちへのインタビュー集。
現在のガイナックスのディレクター、アニメーターといったスタッフだけではなく、社長や経理などの裏方、元ガイナックススタッフや、関連会社の担当までもきっちりフォロー。上下2段組500ページ超のボリュウムは伊達じゃない!

今でも第一線で活躍する錚々たるメンバーの発言はどれも自分がやってきたことへの自信と誇りが感じられてカッコイイ。
日本のオタクシーンをリード・変革してきたガイナックスに才能が結集したというのは、まさに巡り合わせの奇跡というのを感じさせるし、プロデューサーの立場の人間のほうはそれについて冷静に考えていたというのがわかるのも面白い。やはり一つ一つの才能が問題なのではなく、それが集まったというところに最大の強みがあったのだなあ。
押井・富野・宮崎を面白い監督と評する山賀博之も十分面白い人だというのも発見の一つ。金のためにって。


20年前の濃厚で熱いオタクパワーや、ものを作り出す喜びといったものを強く感じる一冊。
なるほど岡田斗司夫が新しいオタクを思って涙するのも納得出来るような気がした。確かにこれと比べたら今のオタクはなにやってんのってカンジなんだろうなあ。